「買った時は近所の人が毎日観に来たし、昔憧れたランボルギーニに乗るとは思わなかった(笑い)」
牧場用にランボルギーニのトラクターを導入した群馬県AK牧場の須藤篤氏はそう笑みを浮かべた。
1970年代に一世を風靡したスーパーカーのイメージが強いランボルギーニだが、出発点はトラクターだった。
1949年、機械エンジニアで創業者のフェルッチオ・ランボルギーニは、放出された軍事車両からトラクターを製造する会社を設立。その後、乗っていたフェラーリへの不満と対抗心からスポーツカーの開発に乗り出した(その後トラクター部門は売却)。
国内メーカーのトラクターは最大170馬力なのに対して、ランボルギーニは最大250馬力あるパワーと機能的な操作性が魅力で、「国内では400台稼働しています」(総輸入元コーンズ・エージー)。
撮影■藤岡雅樹
※週刊ポスト2016年12月9日号