どうせおごるならスマートに(写真:アフロ)
忘年会など飲み会が増える時期だ。年配者にとって歳下にご馳走したり、なにかと出費の多い時期でもある。でもせっかくおごるなら、格好良くおごりたい。大人力コラムニストの石原壮一郎氏が「おごりの費用対効果」を上げるメソッドを伝授する。
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年末は、何かと飲む機会が増えます。部下や後輩と飲みに行ったときに気を付けたいのが「おごり方」。おごるのは仕方ないとしても、どんな「おごり方」をするかによって、与える印象や受ける評価は大違い。大人のおごり方5か条を実践して、せっかくの出費を「出し損」にせず、費用対効果を極限まで高めてしまいましょう。
先日、おごらざるを得ない機会が多い中年世代にとっては、ちょっと嬉しいニュースが流れてきました。消費者金融のSMBCコンシューマーファイナンス株式会社が20代の男女を対象に「20代の金銭感覚についての意識調査2016」を実施。その中で、上司からおごってもらうときに抵抗を感じない金額を聞いたところ、3,000円では「抵抗を感じない」が60.7%でしたが、4,000円になると「抵抗を感じる」が58.9%と半数を越えました。
どうやら若者たちは「とにかく高いものをおごってもらったほうが嬉しい」とは思っていないようです。3,000円ぐらいまでなら過半数が「ああ、いい上司だな」と素直に感謝してくれますが、4,000円を超えると過半数が「うわ、なんか申し訳ないかも……」と恐縮してしまうようです。無理に奮発せず、自信を持って胸を張って安めの店に行きましょう。
その上で、どこに気を付けるか。長年の大人研究によると、おごることで上司や先輩としての株を上げるには、次の5つのポイントを押さえることが大切です。