芸能

50年経ったからこそわかる巨匠・円谷英二の言葉の意味

スペシウム光線のポーズをとる古谷氏(右)と桜井氏

 ウルトラマンのスーツアクターだった古谷敏氏(73)、そして『ウルトラQ』で毎日新報のカメラマン・江戸川由利子、『ウルトラマン』で科学特捜隊(科特隊)のフジ・アキコ隊員を演じた桜井浩子氏(70)。2人が出演していた番組が放送されてから、今年でちょうど50年になる。

 当時のスタッフやキャストが撮影・秘蔵していた貴重な写真をまとめた写真集『ウルトラマンの現場』(小学館)の写真をみながら、2人は当時を懐かしく振り返った。桜井氏のお気に入りは、ハヤタ隊員役の黒部進氏との1枚。

「こんなのあったの? と驚きました。津沢君(彰秀氏・ホシノ少年役)のお母さんが、彼を撮るために当時は珍しいカメラを買い、その過程で撮影されたものだと聞いています」(桜井氏)

 西湖ロケ(第9話)で撮影されたスナップ。当時はドラマ班と特撮班に分かれ撮影が進行していた。

「撮影初期の頃は、ウルトラマンが古谷さんだと隊員の誰も知らなかったくらいです。ちなみにロケは全然豪華じゃありませんでしたよ」(桜井氏)

 ドラマ班にはどのような特撮シーンを撮っているか知らされていなかった。オールアフレコで行なわれ、後で初めて怪獣を知ることになったという。

「先に(怪獣が出現すると想定される)空に向かって隊員が“ウワーッ”と驚き叫ぶシーンを撮ったのに、実際の映像では小さなピグモンが出てきたこともありましたね(笑い)。ただバルタン星人の分身シーンを見た時は感動しました。こんな凄い映像なんだ、私たちも頑張らないとって」(桜井氏)

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