国内

鳴り物入り「マイナンバーカード」って今どうなってるの?

大前研一氏がマイナンバー制度について論じる

 今年の年末は、マイナンバーの届出書類に振り回されているとこぼす人が増えている。経営コンサルタントの大前研一氏が、マイナンバー制度導入と同時に、政府が鳴り物入りで始めた「マイナンバーカード」について論じる。

 * * *
 マイナンバー制度がスタートして1年余が過ぎた。しかし、莫大な予算を投じて導入されたこの制度のことを、今では大半の国民が忘れてしまっているのではないだろうか。

 実際、総務省によると、マイナンバーカードの申請件数は10月3日時点で1143万5735件(うち850万8074件はカードを交付済み)にとどまっている。日本の人口に対する申請率は1割に満たないという惨憺たる状況だ。

 私自身は申請して入手したが、今のところ全く使い道がない。マイナンバーカードを使ってコンビニのマルチコピー機から印鑑登録証明書や住民票の写しなどが取得できる市区町村は283(11月1日現在)で全市区町村の16%にすぎず、私が住んでいる千代田区もまだサービスが始まっていないのだ。

 この問題に関連して言えば、私は20年以上前から納税、年金、健康保険証、運転免許証、パスポートなどの国民情報を一元管理する「国民データベース」の構築を提唱している。その観点から、かつての住基ネット(住民基本台帳ネットワークシステム)と、それを引き継いだマイナンバー制度がいかに時代遅れかということを批判し続けてきた。

 マイナンバーカードに健康保険証、運転免許証、クレジットカード、キャッシュカードなどの機能を持たせることやスマホと組み合わせることも検討されているようだが、それらは最初からやっておくべきであり、今から付け加えたらコストが嵩んでいくだけである。

関連記事

トピックス

【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
各局が奪い合う演技派女優筆頭の松本まりか
『ミス・ターゲット』で地上波初主演の松本まりか メイクやスタイリングに一切の妥協なし、髪が燃えても台詞を続けるプロ根性
週刊ポスト
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン