小野:はい、いつでも、誰でも。専門学校でも教えていますが、渋谷のビッセというヴォーカルスクールは、歌うのが好きで来ている方が多いです。
――ファンも習いに来ている?
小野:そうですね。実際あったのが「行きたいんですけど、小野さんの前で歌ったり声を出したりするのは恥ずかしいので、上手くなってから行きます」という(笑い)。でも、6.5対3.5で男性のほうが多いですよ。メタルが好きでハイトーンを出したい人とか。高校生から50代くらいの方と幅広い年齢層です。趣味の方が9割で、中にはプロ志向の方もいます。
――今後の夢や目標は?
小野:先日イベントで杉山清貴さんとご一緒したんです。歌い方も声もあまりに変わらな過ぎて、びっくりして調べたら、57才でした。ちゃんとやっていれば、ぼくもあの年まで自分の曲を歌えるんじゃないかと具体的に見えたので、歌手としては60才になっても変わらぬ声で歌えたらいいなと思います。
それに実はぼく、ライブを武道館でやっていないんです。だからGALNERYUSのひとつの目標は武道館だと言っています。GALNERYUSがもっと一般的に認知されるよう頑張っていきます。
【小野正利(おの・まさとし)】
1967年1月29日生まれ。東京都出身。1992年『ピュアになれ』でメジャーデビュー。同年8月にリリースしたセカンドシングル『You’re the Only…』が114万枚を越えるミリオンセラーに。2006年、ヴォーカルスクール開設。2009年、ヘヴィメタルバンドGALNERYUS (ガルネリウス)に加入。バンド、ソロ、ヴォイストレーナーとして、精力的に活動中。
撮影■浅野剛