政治家や権力がなぜ若い世代に選挙権を広げたかというと、それは単に「都合が良かった」からだ。
別に「10代に政治への興味を持ってもらうため」でも「若者の声を政治に反映させるため」でもない。そう主張してたとしても、単なる建前だよ。実際は、「知識がなくて浅はかだから、選挙権をやっておけばこっちの思うとおりに操れる」ぐらいに思われているだけ。
18歳選挙権を意識して選管や各党が作ったパンフの類も、アニメ的なイラストばかりでさ。「若者はこういうのが好きなんだろ?」ってバカにしている感じがアリアリだよ。
都合のいい票田と見なされたんだよ。
※ビートたけし/著『テレビじゃ言えない』(小学館新書)より