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2017.02.13 07:00  週刊ポスト

「働き者は早死に、怠け者は長生き」のイメージを覆す調査

米調査で性格と寿命の因果関係が判明

“真面目な人が長生き”という因果関係を明らかにしたのは2011年に米国で発表された「長寿プロジェクト(The Longevity Project)」だ。

 スタンフォード大学の心理学者ルイス・ターマン教授が1921年、10歳前後の児童1528人を対象に調査を開始。その後、1980年代になってカリフォルニア大学の長寿学者ハワード・フリードマン教授が引き継ぎ、「性格」と「寿命」の因果関係を80年にわたって追跡する大規模調査に結実したのだ。

 健康長寿を実現するための特性とはどのようなものなのか。ターマン・フリードマン研究をはじめとした成果から、志向すべき性格とはどんなものなのかを探った。

◆「慎重」か「軽率」か

 フリードマンらが行なった調査では「勤勉な人は糖尿病や高血圧などの慢性病にかかる確率が低い」という事実が明らかになった。

 そのメカニズムを解き明かす最大の共通点は「リスクへの向き合い方」である。精神科医で岡田クリニック院長の岡田尊司氏が解説する。

「真面目な人はリスク管理の意識が高く、危険を冒さない特性がある。つまり〈どこまでが危険〉で〈どこまでが安全か〉を自分で考えているタイプです。定期健診は欠かさないので生活習慣病のリスクも減るし、スピードを出すような無謀な運転もしないので事故死も少ない。

 お金の使い方でも一攫千金を夢見て投資話に気安く近寄ったりせず、出費を削り稼いだお金を手堅く蓄える。大儲けのゲイン(利益)より、リスク(損失)を重視する特徴がある人が長く生きるというわけです」

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