ライフ

「境界キスマーク」ほか、知っておきたい「境界用語辞典」

こちらが「境界キスマーク」

 国や都道府県、市区町村の境界には「目には見えない線」が引かれている。その由来は様々だ。地形が理由のこともあれば、人間の勝手な都合で引かれたものもある。そんな境界を巡るドラマを追いかける謎の団体「境界協会」には、彼らの間だけで通用する「境界用語」があるという。

【境界キスマーク】
 自治体などが隣接する土地との境界点を示すために打つのが「境界杭」だ。境界協会では、写真のように矢印がぴたりと同じ点を指している状態を「境界キスマーク」と命名。

「探しながら街歩きをするとわかりますが、ほとんどの場合は片方の所有者の杭しかなく、境界キスマークはかなり珍しい。私たちのフィールドワークでも、見つかれば大盛り上がりです」(『境界協会』の小林政能・会長)

【境界標識地】
 番地を表示する看板が隣り合って並ぶ状態は「境界標敷地」と命名され、レア度はさらに高くなる。「道路がそのまま境界になっている場所では出現しないので、事前に地図をよく見て探し、遭遇する頻度を上げようとしている」(小林会長) という。

【トリプルジャンクション】
 3つの自治体の境界が1点で接している場所。両手、右足、左足でそれぞれ違う自治体に触るなどして遊ぶ。

【境界密集地】
 境界協会の調べでは、4つ以上の自治体の境界が1点で接するケースはまだ見つかっていないという。ただし、複数の「トリプルジャンクション」が近接して存在する場合はある。500m以内にトリプルジャンクションが複数存在するところを「境界密集地」と呼んでいるという。

※週刊ポスト2017年3月17日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

日米通算200勝を達成したダルビッシュ有(時事通信フォト)
《ダルビッシュ日米通算200勝》日本ハム元監督・梨田昌孝氏が語る「唐揚げの衣を食べない」「左投げで130キロ」秘話、元コーチ・佐藤義則氏は「熱心な野球談義」を証言
NEWSポストセブン
ギャンブル好きだったことでも有名
【徳光和夫が明かす『妻の認知症』】「買い物に行ってくる」と出かけたまま戻らない失踪トラブル…助け合いながら向き合う「日々の困難」
女性セブン
破局報道が出た2人(SNSより)
《井上咲楽“破局スピード報告”の意外な理由》事務所の大先輩二人に「隠し通せなかった嘘」オズワルド畠中との交際2年半でピリオド
NEWSポストセブン
河村勇輝(共同通信)と中森美琴(自身のInstagram)
《フリフリピンクコーデで観戦》バスケ・河村勇輝の「アイドル彼女」に迫る“海外生活”Xデー
NEWSポストセブン
《私の最初の晩餐》中村雅俊、慶応大学に合格した日に母が作った「人生でいちばん豪勢な“くずかけ”」
《私の最初の晩餐》中村雅俊、慶応大学に合格した日に母が作った「人生でいちばん豪勢な“くずかけ”」
女性セブン
『君の名は。』のプロデューサーだった伊藤耕一郎被告(SNSより)
《20人以上の少女が被害》不同意性交容疑の『君の名は。』プロデューサーが繰り返した買春の卑劣手口 「タワマン&スポーツカー」のド派手ライフ
NEWSポストセブン
ポジティブキャラだが涙もろい一面も
【独立から4年】手越祐也が語る涙の理由「一度離れた人も絶対にわかってくれる」「芸能界を変えていくことはずっと抱いてきた目標です」
女性セブン
生島ヒロシの次男・翔(写真左)が高橋一生にそっくりと話題に
《生島ヒロシは「“二生”だね」》次男・生島翔が高橋一生にそっくりと話題に 相撲観戦で間違われたことも、本人は直撃に「御結婚おめでとうございます!」 
NEWSポストセブン
木本慎之介
【全文公開】西城秀樹さんの長男・木本慎之介、歌手デビューへの決意 サッカー選手の夢を諦めて音楽の道へ「パパの歌い方をめちゃくちゃ研究しています」
女性セブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
《元同僚の賭博疑惑も影響なし?》大谷翔平、真美子夫人との“始球式秘話”で好感度爆上がり “夫婦共演”待望論高まる
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
男装の女性、山田よねを演じる女優・土居志央梨(本人のインスタグラムより)
朝ドラ『虎に翼』で“男装のよね”を演じる土居志央梨 恩師・高橋伴明監督が語る、いい作品にするための「潔い覚悟」
週刊ポスト