ビジネス

電気代は安くなるけど… 新電力乗り換えはわずか4.4%

新電力に乗り換えて家計のスリム化を

 新生活が始まる4月は何かと出費がかさむもの。どうにかして節約をしたいと、電気代を節約する人も多いだろう。

 しかし、電気代は単価が小さいため、小マメに照明を消したり、電気器具のプラグを抜いたりしても、労多く益少なし。大幅に節約するのは難しい。家計の見直し相談センター代表で、ファイナンシャル・プランナーの藤川太さんは、「電気代の節約は、電気会社選びが大切」と言う。

「昨年4月に電気の小売が全面的に自由化され、今まで特定の事業者からしか電気を購入できなかった一般家庭が電力会社を自由に選べるようになりました。新電力に乗り換えると、電気代が安くなる可能性がありますが、利用者はまだまだ少ないんです」

 昨年4月以降に新電力に乗り換えた一般家庭等は、約282万件(2017年1月31日現在)。2015年度の一般家庭の電気契約口数約が6253万件なので、乗り換えたのはわずか4.4%しかいない。「既存の電力会社と契約したまま」という人で、毎月の電力使用量が300kWhを超えるような人は、同じだけ電気を使っても、乗り換えで料金が安くなる可能性は高い。

 たとえば、東京都在住のAさん(年間電力使用量4800kWh)の場合、通信会社が母体の『@niftyでんき』への乗り換えで、年間1万3020円の節約になる(「まるっと割」適用)。

 新電力には、ガスや石油、通信、鉄道などの業種のほか、自治体、市民電力なども参入している。「車に乗るなら石油会社系列」など、自分が使う頻度の高いものとセットにできる電力会社を選べば、割引率も高まる。

「現状では、石油会社や鉄道会社などが手がけるものの方が割引率が高くなる傾向があります。電力会社の選び方で電気代に差が出る時代。料金比較サイトを利用すると、自分にとっておトクな電力会社が簡単にわかるので、明細書を見ながらシミュレーションしてみるといいでしょう」(藤川さん)

※女性セブン2017年3月30日・4月6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン