ビジネス

例文全て「うんこ」だらけの漢字ドリルが生まれるまで

 本は完成したものの、山本さんにはまだ不安があった。小学生男子には受ける。しかし女子はどうなのか。さらに親御さんはどう思うのかという、当然の不安である。

「それで3つの塾にお願いして、実際に男女の生徒さんに使ってもらい、保護者の方にも見てもらいました。結果的に女の子も大笑いしながらやってくれたし、親御さんにも好評だったので安心しました」

 ドリルは発売されるやSNSで話題になり、一時期はアマゾンの「日本語カテゴリ」で1位から6位まで全て「うんこ漢字ドリル」という珍現象まで起きた。知らない人が見れば何事かと思うだろう。30代の女性は、知人がドリルの購入をツイートしているのを見て、自分も漢字が苦手な姪のために購入した。

「何度も同じ漢字をうんこの例を変えて出題して書くドリルとあったので、覚えやすいのかなと思いました。姪は小学3年生でお勉強は嫌いだけどお笑いが好きなので、取っつきやすいのかもと思いました」

 ビジネスの視点から同社の試みを考えれば、小学生目線で発想し、それを大胆に実行してみたことだろうか。「○○目線」とはよく言われるが、なかなかそれを実際にしてみることは難しい。また、異能の持ち主とつながりがあったという交際関係の広さもある。うんこコンテンツに鉱脈はあるのか、2匹目のドジョウ、いや2個目のうんこが現れるだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
歴史学者の河西秀哉氏
【「愛子天皇」の誕生を希望】歴史学者・河西秀哉氏「悠仁さまに代替わりしてから議論しては手遅れだ」 皇位継承の安定を図るには“シンプルな制度”が必要
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン