ライフ

推定難聴者数は全人口の15.2% 衰えに気付いている人は53%

自分が難聴だと気づいている人は意外と少ない(写真:アフロ)

「老眼」と並んで中高年の楽しい生活の大きな障壁となるのが「難聴」だ。自覚症状が少ない耳のトラブルは、治療や対策が後手に回りやすい。

 これからいくつかの事例を列挙する。自分に同じ経験がないか、よく思い返してみてほしい。一見して「日常生活のありふれた場面」に感じられるエピソードの中に、深刻な症状が潜んでいる可能性がある。

◆ケース1「テレビの音量」

 茶の間でテレビを観ていると、自分には「ちょうどいい音量」なのに、妻や子供たちから「音が大きすぎる!」と文句を言われ、ボリュームを下げられてしまう。

 仕方なく家族に合わせた音量で見ていると、役者のセリフやタレントのコメントがよく聞き取れない。

◆ケース2「雑踏の中で会話が聞き取りにくい」

 普段、室内での家族や友人と話すときには不自由を感じないが、屋外では急に相手の声が聞こえづらくなる。特に雑踏では、大きな声で話している相手の声もかき消されてしまう。

◆ケース3「単語の子音・最初の音が聞き取れない」

 相手が話す単語の「最初の音」が聞き取れない。たとえば「加藤(カトウ)」「佐藤(サトウ)」という名前が、「アトウ」や「アオウ」などと聞こえてしまう。

◆ケース4「受話器は常に決まった耳にあてている」

 電話をするときは、いつも右耳に受話器をあてている。

 ある日、長電話になった時にケータイを左手に持ち替えると、急に電話の相手の声が「ゴソゴソ」と曇ったような音になって聞き取れない。電波状況が悪くなったのかとも思ったが、また右耳にケータイを戻すとちゃんと聞こえるようになった。

 これらはすべて「難聴」の初期症状だ。しかし、この程度の“異変”では日常生活に支障は出ないため、気に留めない人は多いのではないか。

関連キーワード

トピックス

撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月13日、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索を受けた黒川邦彦代表(45)と根本良輔幹事長(29)
《つばさの党にガサ入れ》「捕まらないでしょ」黒川敦彦代表らが CIA音頭に続き5股不倫ヤジ…活動家の「逮捕への覚悟」
NEWSポストセブン
今年は渋野日向子にとってパリ五輪以上に重要な局面が(Getty Images)
【女子ゴルフ・渋野日向子が迎える正念場】“パリ五輪より大事な戦い”に向けて“売れっ子”にコーチングを依頼
週刊ポスト
テレビ朝日に1977年に入社した南美希子さん(左)、2000年入社の石井希和アナ
元テレビ朝日・南美希子さん&石井希和さんが振り返る新人アナウンサー時代 「同期9人と過ごす楽しい毎日」「甲子園リポートの緊張感」
週刊ポスト
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン