ここにいたるまでのローテーションも多彩になった。
「かつては3月初旬に行なわれる弥生賞が同距離同コースのため王道といわれていましたが、ここ3年の勝ち馬はいずれも共同通信杯からの直行でしたし、昨年の3着馬で暮れには有馬記念まで勝ったサトノダイヤモンドはきさらぎ賞からでした」
今年の出走予定馬もさまざまな路線を歩んできている。弥生賞など重賞2勝馬カデナ、共同通信杯から直行するスワーヴリチャード、アーリントンカップを勝ったペルシアンナイト、昨年の2歳牡馬チャンピオン・サトノアレスなど、将来性豊かな牡馬がファンディーナを迎え撃つ。
●すみい・かつひこ/1964年石川県生まれ。中尾謙太郎厩舎、松田国英厩舎の調教助手を経て2000年に調教師免許取得。2001年に開業、以後15年で中央GI勝利数23は歴代3位、現役では2位。ヴィクトワールピサでドバイワールドカップ、シーザリオでアメリカンオークスを勝つなど海外でも活躍。引退馬のセカンドキャリア支援、障害者乗馬などにも尽力している。引退した管理馬はほかにカネヒキリ、ウオッカ、エピファネイア、サンビスタなど。
※週刊ポスト2017年4月14日号