「ラピスタ函館ベイ」の朝食には海鮮コーナーも
ラビスタ函館ベイと並ぶ人気朝食ホテルとして赤丸急上昇なのが「函館国際ホテル」。海鮮コーナーを見てもラビスタ函館ベイと比べ遜色ない。人気インテリアデザイナーの手による質感の高いスペースで、シェフにより朝からステーキの実演までされている。料飲部門も充実しているシティホテルならではの内容。函館では貴重なフルサービス型シティホテルとして滞在のクオリティを追求する。
筆者は函館エリアのホテルについて、新幹線開業前に「サービス拡充」「周辺余波」というキーワードで分析したが、函館のリゾートである大沼公園エリアのホテルも注目を集めている。
2016年8月に開業した「大沼鶴雅オーベルジュ エプイ」の人気は上々だ。JR大沼公園駅徒歩3分の立地でクオリティ高い食とステイを提供する。運営は北海道で人気のホテルや旅館を運営する鶴雅リゾート。新幹線開業が進出のきっかけだったという。
一方、長年この地で親しまれてきた「函館大沼プリンスホテル」も堅固な人気を誇る。駒ヶ岳を望むロケーションを生かした温泉も人気のリゾートホテルだ。東京シティエリアでリニューアルが続くプリンスホテルだが、プリンスリゾーツも“質”の進化が注目されている。
「繁閑差が大きいリゾートホテルにおいてはコンセプトを極めることが重要」と2年前に着任した春山支配人は語る。国際線の就航や新幹線効果、LCC就航など函館観光を取り巻く環境の変化はゲストの多様化をもたらす。
様々な文化が行き交う中にあって、食のクオリティはリゾートホテルの要。函館大沼プリンスホテルの料理は以前に比べクオリティが格段にアップしたと好評だが、2015年(4月~9月)比で稼働率が20ポイントアップ、ADR(平均客室単価)は15%アップした。
自然や温泉はもちろんだが、料理を楽しみたいというゲストの増加が顕著だという。
また4月末にはゴルフ場のクラブハウス新設も予定されており、ゴルフのゲストはもちろん、ホテルの環境や規模を生かしMICE(ビジネスイベンツ)の誘致にも力を入れていきたいとのこと。