国際情報

中国の中高生「00后世代」で「校内プレイ動画」撮影ブーム

日本のAV女優は中国でも大人気

 中国では今、「00后世代(2000年代生まれ)」の若者たちがスマホアプリを使って過激な行為に及んでいる。中国出身の漫画家・孫向文氏が報告する。

 * * *
 共産党が統治する中国において、ポルノはご法度だ。学校では18歳未満の恋愛が禁じられており、生徒同士の性行為は犯罪となる。14歳未満の女子と行為に及べば、強姦罪が適用され、厳罰に処される。

 だが、以上は建て前に過ぎない。私が高校時代を過ごした10年ほど前でも、1クラスに2~3のカップルは常にいて、教師や周りの大人にバレないようにこっそり付き合っていた。

 そうした状況を一変させたのは、スマホ時代の到来だ。「00后世代」の中高生の間では今、彼氏・彼女との行為を“自撮り”して動画投稿サイトにアップするのが流行している。彼女との行為を自慢したがる男子が多いようだ。

 中には周りの同級生らがいたずら目的で盗み撮りしてこっそりアップすることもある。「秒拍」という動画投稿アプリを見ると、校舎の裏でコトに及ぶジャージ姿の男女(中国の学校は体のラインが目立たないジャージが制服代わり)や、公園のベンチに座る彼氏に跨る女子生徒のあられもない姿などが多数出回っている。

 そもそも中国では日本のAVに相当する商品は存在しない。これまで網民(ネットユーザー)は海外のアダルトサイトを閲覧していたが、「00后世代」にスマホが普及した今、そうした画像は“自給自足”的になった。

 日本に住む私から見て違和感を持つのは、中国のネット上に溢れる性表現や、この10数年で街中に見られるようになったアダルトショップが未成年者への配慮を一切していないことだ。モザイク規制もなければ、「18禁」もない。そもそもポルノは禁止だから、性にまつわる規制がないのだ。中国では、「禁止ゆえの無法」がまかり通っている。

【PROFILE】孫向文●中国浙江省杭州市出身。2013年来日。著書に『中国のヤバい正体』、『中国のもっとヤバい正体』(いずれも大洋図書刊)、『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社刊)などがある。

※SAPIO2017年5月号

関連キーワード

関連記事

トピックス

盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
モサドの次なる標的とは(右はモサド長官のダビデ・バルネア氏、左はネタニヤフ首相/共同通信社)
イスラエルの対イラン「ライジング・ライオン作戦」を成功させた“世界最強諜報機関”モサドのベールに包まれた業務 イラン防諜部隊のトップ以下20人を二重スパイにした実績も
週刊ポスト
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《渡部建の多目的トイレ不倫から5年》佐々木希が乗り越えた“サレ妻と不倫夫の夫婦ゲンカ”、第2子出産を迎えた「妻としての覚悟」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン