国内

動物病院の宣伝部長ブタ、近所のアイドルでもある

山田動物病院の宣伝部長「オリビア」

 東京と山梨をつなぐ幹線道路、甲州街道沿いに建つ山田動物病院。動物を飼っていなくても、近所の人はみんなその存在を知っている。なぜなら…。

「みなさん、都内にブタがいるのが珍しいみたいですね」

 というのは、オリビア宣伝部長。日中は病院前の庭で来院者はもちろん、通りすがりの人にも挨拶をしている。

「私がママ…副院長と出会ったのは生後2か月のとき。まだ小型犬くらいの大きさだったのよ(笑い)」

 あまりのかわいさに家に迎えることを決めた副院長だったが、ブタと暮らすのは初めてのこと。しかもペットとしてのブタについての情報は少なく、試行錯誤の“ブタ育て”だったという。

「院長のパパは私を育てながら、ペットブタの飼育方法を研究して、今じゃスペシャリスト。日本全国から相談が寄せられるようになったの」

 日本でペットとして飼育されているブタのほとんどがベトナムポットベリーピッグ。とても賢く、甘えん坊で、きれい好き。暑さが苦手なので夏は注意が必要とのこと。話を聞いている間にも小さな子どもたちが会いに来たりと、ご近所のアイドルでもあるオリビア。

「わざわざバイクを止めて挨拶してくれる若い男性もいるのよ。『オリビアに癒されて毎日頑張れる』って」

 そろそろシニアに差しかかるオリビア宣伝部長。健康管理はバッチリな環境で、いつまでも元気に癒しをもたらしてほしい。

【PROFILE】
名前:オリビア ♀
年齢:11歳
種類:ブタ(ベトナムポットベリーピッグ)
勤務先:山田動物病院
職種:宣伝部長
主な仕事内容:病院の庭でお出迎えすることによって動物病院を身近に感じていただくこと。
お給料:ブタ用フード。リンゴやバナナなどの果物。
好きなこと:お昼寝。日向ぼっこしながらのお昼寝がサイコー!
嫌いなこと:お注射。
現在の悩み:毎日楽しいから、なし!
将来の夢:ブタの家族を増やしたいな。子ブタちゃんがきたらかわいがるわよ!

撮影/山口規子

※女性セブン2017年6月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
愛子さま、初の単独公務は『源氏物語』の特別展 「造詣が深く鋭い質問もありドキっとしました」と担当者も驚き
愛子さま、初の単独公務は『源氏物語』の特別展 「造詣が深く鋭い質問もありドキっとしました」と担当者も驚き
女性セブン
“くわまん”こと桑野信義さん
《大腸がん闘病の桑野信義》「なんでケツの穴を他人に診せなきゃいけないんだ!」戻れぬ3年前の後悔「もっと生きたい」
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
報道陣の問いかけには無言を貫いた水原被告(時事通信フォト)
《2021年に悪事が集中》水原一平「大谷翔平が大幅昇給したタイミングで“闇堕ち”」の新疑惑 エンゼルス入団当初から狙っていた「相棒のドル箱口座」
NEWSポストセブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン
稽古まわし姿で土俵に上がる宮城野親方(時事通信フォト)
尾車親方の“電撃退職”で“元横綱・白鵬”宮城野親方の早期復帰が浮上 稽古まわし姿で土俵に立ち続けるその心中は
週刊ポスト
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト