しかし、彼女のスピーチがユーチューブで流されると、同じメリーランド大学の中国人留学生から「祖国をばかにしている」などと批判されたほか、中国内でも激しい非難のコメントが書き込まれた。それを受けて、中国共産党機関紙「人民日報」や同紙傘下の国際問題専門紙「環球時報」も「偏見を抱いた卒業スピーチ、メリーランド大学の中国人学生も批判」などとの記事が掲載されている。
これに対して、楊さんは「このまま中国に帰っても、就職できないかもしれない」「帰ったら、身の危険が危ないかも」などと不安になり、自己批判した。
これに対して、香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」の書き込み欄には「香港から見れば、彼女の主張は至極まともだ。自己批判する必要はない」などとのコメントが目立つ。
また、この問題を報じたフランス通信(AFP)は「楊さんは批判の高まりを受けて謝罪したという。だが結果的に、『中国には批判的な言動が存在する余地がほとんどない』とする楊さんの指摘を証明したような形となった」と結論づけている。