芸能

津川雅彦 “親友”緒形拳はいつも俺より一枚上にいた

津川雅彦が「ガタ」と呼んだ緒形拳の思い出を語る

 映画史・時代劇研究家の春日太一氏がつづった週刊ポスト連載『役者は言葉でできている』。今回は、津川雅彦がテレビ時代劇「必殺」シリーズで共演した故・緒形拳について語った言葉を紹介する。

 * * *
 津川雅彦は1970年代、テレビ時代劇「必殺」シリーズに悪役として連続出演している。そのうちの二作は、緒形拳が主演している作品だった。

「『必殺』を撮っていた松竹の京都撮影所の近くに『つたや』という飯屋があって。そこの『こたつ部屋』という個室にみんな集まって検討会をやってたんだよ。緒形とは初めてそこで話をして、『こいつ顔は悪いけど頭はいい奴なんだな』と気に入った。

 親しくなってからは、ガタと呼ぶようになったんだが、そのガタが『うちに来てくれ』って言うから何かと思ったら『親友になってくれ』ってさ。男同士で初めて愛を告白された。

 ガタは『俺、友達がお前しかいねえんだ。これからも多分そうだからさ』って言ってくれたんだな。嬉しいから『じゃあ、なるけどさ、俺には親友はガタ一人じゃないよ。友達がいっぱいいるからな』って付け加えた。ガタは『お前は好きにしてくれたらいい。俺にとっての親友はお前だけだ』ってね。その後もガタはシャイな男だから、朝会ってもろくに挨拶もしないし、お世辞も云わない。お互いに悪口の言い放題だったなあ」

 1985年のNHKドラマ『破獄』では、緒形が脱獄囚役、津川が看守役として共演している。

関連記事

トピックス

森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン