◆「ミクニ」のフレンチ
年に1回受ける、1泊2日の人間ドックでは近隣のホテルニューオータニに宿泊し、翌日の昼食は、フロアに併設されたフレンチの巨匠・三國清三氏プロデュースのレストラン「ミクニマンスール」でフレンチを堪能できる。
KENKOの検査では、都内では最初に導入したというPET/CT(小さながんも発見できるPETと断層撮影するCT装置を併用した最新の検査機器)をはじめとして、頭部MRI検査、心電図検査、甲状腺超音波検査、血液検査、内視鏡検査、女性の場合はマンモグラフィ、乳腺超音波検査などが加わる。
合計31項目以上の検査ができ、詳細な報告書が作成されると、主治医によって30分以上かけて丁寧に説明してくれるという。
その検査結果の報告書には8人以上の専門領域の医師が所見を書き、主治医が総合的に判断して今後の生活指導をしたり、治療方針を相談したりすることができる。主治医制とチーム医療を融合した医療体制を確立しているというわけだ。
しかし手厚い健康管理サービスとはいえ、これほど高額な入会金・年会費はおいそれと出せるものではない。KENKOの広報担当者によれば、会員の傾向は、
「セコムのホームセキュリティサービスを利用している人を中心に、大企業の社員、会社経営者の方も多いですね。ある中小企業の社長さんは『自分が倒れたら会社も倒産してしまうから、健康にはお金をかけるんだ』と仰ってました」
という。居住地も北海道から九州まで様々だ。実際の利用者からは、「丁寧に対応してもらえるから気楽だし、安心」「待たされることなく名医の診断を受けることができるので優遇されていることを実感できて気分がいい」といった声が聞こえてくる。