なかには、セカンドオピニオンの取り方そのものについて質問するケースもある。40代女性からの相談だ。
〈子宮体がんの診断を受け、精密検査完了。インフォームドコンセントはこれからです。まだ実際の治療は受けていませんが、他の病院で治療を受けることも考えています。希望する病院をみつけ、紹介状や資料を医師にお願いすればよいでしょうか。言い出すタイミングや手順について、アドバイスをいただけましたら幸いです〉
〈セカンドオピニオンについての手続きについては、それでよいと思いますが、意中の病院への転院を考えている場合は、「セカンドオピニオン外来」ではなく、「他の医師の見解も聞いてみたいので、(意中の)他の病院に紹介してもらいたい」というのがよいと思います。時期はインフォームドコンセントの前がよいのでは。インフォームドコンセントのあとで「他に移りたい」と初めていわれると、医師は労力を無駄にしたと感じてしまいます〉
主治医のことも配慮してスムーズにセカンドオピニオンを取る提案は、現役医師ならではの視点である。
※週刊ポスト2017年8月4日号