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宇喜多秀家 流刑先八丈島で妻の資産使い愛人たちと悠々自適

流刑地で愛を育んだという(関ヶ原の宇喜多秀家陣地跡)

 歴史に名を残したあと、偉人たちはどんな生活を送っていたのか。豊臣政権の五大老の一人、宇喜多秀家(1572~1655)は関ヶ原の戦いで西軍に参じて敗れた。3年にわたる逃走の果てに身柄を拘束され、徳川家康によって八丈島に流刑になった。

 今でこそ飛行機で羽田から1時間足らずだが、当時、「鳥も通わぬ」といわれる“絶海の孤島”である。さぞや敗軍の将として苦難の日々を過ごしたのかと思いきや、そうではなかった。妻の実家である加賀の前田家から仕送りの約束を取り付け、「隔年で70俵の米が届けられた」との記録がある。その“財力”のおかげで、島民から厚遇を受けたという。

「現地女性との間に子供を何人もつくり、84歳まで生きました。妻の実家の資産で南の島で“愛人”たちと悠々自適な生活をしていたということですから、何とも幸せな罪人生活だったと想像されます」(歴史作家の青山誠氏)

 八丈島には、秀家の子孫が現在も在住している。

※週刊ポスト2017年8月11日号

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