国内

豊田議員 新政策秘書の会見をどこでどんな気持ちで見てる?

豊田議員はどこで何を思う?

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、あの豊田議員の政策秘書になったという松森氏の会見に注目。

 * * *
 秘書への「このハゲーー!」発言と暴力行為が問題となった豊田真由子衆院議員。入院加療中ということで所在は不明。未だ、姿を現さず、議員活動を再開した様子もない。だがその間に、現職の青森県板柳町の町議が、新しい政策秘書に就任していたというのだから驚きだ。

 政策秘書として異例の就任会見を開いたのは松森俊逸氏。地元会見場に表れた松森氏は、居並ぶ報道陣を前に顔を強張らせていたが、61歳という歳のわりに髪は黒々フサフサ、なんとも個性的な風貌だ。過去には国会議員の秘書をした経験もあり、6月30日から豊田氏の新しい秘書に就任しているという。そこで、各局がピックアップして流れた映像から、会見時の松森氏の心の内を探ってみた。

 会見が始まると、立ち上って腰の辺りに両手を当てるような仕草を見せてから挨拶を始めた。これまでにない注目度合いに緊張したのだろうが、この場を仕切るのは自分ということを暗に示したかったと思われる。手を腰に当てて肘を張るのは、自分の縄張りや優越性を主張する無意識の仕草だといわれるからだ。町議とはいえ、議員としてのプライドがあったのだろう。

 政策秘書に就任した理由を問われると、指を3本前に出した。動機は3つあるという。1つは自分の妻が秘書として豊田事務所にいたから。「案件が起ってからですね」と、豊田氏の暴言音声が暴露された一件を示唆。一瞬、眉間を広げて眉を上げ、苦笑というより、いかにも愉快そうな表情を見せる。松森氏にとって、妻が秘書を務める事務所で起きた問題でも、あの音声には思わず笑えてしまったのだろう。

 豊田氏の第一秘書として残っていた妻から、助けてほしいと頼まれたのが一番の動機と、人差し指を立てて説明した。「家内を助けたいという思いが強かった」と瞬きを忘れたかと思うほど目を見開いたまま話すと、口元をしっかりと結んだ。それが就任したきっかけなのだろうが、きつく結んだ唇に、彼が感じているだろうストレスや不安が見え隠れする。

 他にも秘書になった理由として、中央官庁にアクセスできることなども上げたのだが、本当にそれが一番の理由だろうかと疑問が浮かぶ。というのも、政策秘書ともなれば税金から給料が払われるからだ。町議との兼職は、税金の二重取りならないのかと記者たちもそこを突っ込んでいく。

 すると松森氏は、「法的にも道義的にも、非難に値するものではない」と瞬きをせずに答えると、眉間を開いて右端の口元だけを上げ、一瞬だがあざ笑うように歪んだ笑みを浮かべたのだ。さらに記者から「きわめて特殊なケースではないか」と問われた時も、歪んだ笑みを一瞬、浮かべた。そして「違法行為なら、どうぞ告発してください」と言い放ったのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン