うんこの教え・その2「嫌われ者でも、堂々と胸を張れば人気者になれる」

「うんこ」は、気軽には口にできません。いや、もちろん「うんこ」という単語の話です。物体としても目をそらされがち。鼻つまみもので嫌われがちな存在だと言っていいでしょう。しかし、うんこを前面に押し出した「うんこ漢字ドリル」が大ヒットしたり、各地でうんこイベントが行なわれたりなど、今やすっかり人気者です。

 もともと子どものあいだでは人気が高かったし、大人にとっても気になる存在ではありましたが、このところ見られ方やイメージが大きく変わったのは、うんこが堂々と胸を張ってくれているから。「うんこ漢字ドリル」にせよ各地のイベントにせよ、半端にオブラートに包んだりせず、「うんこ、ここにあり」と高らかに宣言しています。

 私たち「おっさん」という存在も、残念なことに周囲から、とくに若い女性から嫌われがち。「おっさんですいません」と卑屈になっていたら、ますます嫌われ者になってしまいます。堂々と胸を張って「おっさんでーす」「おっさん、ここにあり」という顔をしていれば、きっと人気者になれるに違いありません(希望的観測)。ただ、堂々と胸を張るのと開き直るのはどう違うのか、そこは慎重に考える必要がありそうですけど。

うんこの教え・その3「お世話になった恩を自分なりに返そうとする」

 アメリカのコソ泥のように流さないのは論外ですが、出してそのまま一顧だにせず、別れも惜しまず流してしまうのも、かなりケシカラン暴挙と言えるでしょう。うんこは、全身をつかって産みの親の健康状態を伝えてくれています。おそらく、お世話になった恩を自分なりに返そうとしてくれているに違いありません。そんなうんこの姿勢から「受けた恩はきちんと返さなければいけない」という教訓を読み取りましょう。

 合わせて、うんこが発してくれているメッセージをきっちり受け止めて、自分の健康状態を知る手がかりにしたところ。たとえば栗のようなコロコロしたうんこは、「便秘ですよ。もっと食物繊維や水分をとったほうがいいですよ」と教えてくれています。兎の糞のようなうんこも、流したときに便器にくっつきがちなペースト状のうんこも、それぞれに体調に問題があるサイン。色やニオイにも、たくさんのメッセージが詰まっています。

 ともかく、うんこの様子がいつもと違っていたら、「自分の中で何かが起きているのかもしれない」と警戒しましょう。異変が続くようなら、迷わず病院に。また、うんこをしっかり観察する癖がつけば、配偶者もしっかり観察できるようになり、様子がいつもと違っていたら「何かが起きているのかもしれない」と早めに察知することができます。うんこも配偶者も、人生の大切なパートナーという点では同じです。

 今日も明日も、たくさんのことを教えてくれるうんこ。流すときは、手を合わせて感謝しましょう。続けているうちに、うんこがもっと好きになり、うんことの距離が近くなったら、それはとても素敵なことですね。

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