1本の串に3つのたねが刺さったファミマの「屋台風おでん」
「今年は味しみとつゆがらみにこだわっています」(セブン広報担当者)
味しみは、大根や玉子などをおいしくする手法で何となくわかりますが、「えーと、つゆがらみって何ですか?」と聞き返してしまいました。
そもそもセブンのおでんは、数年前からつゆ自慢。“つゆだく”を推奨し、「スープ代わりに飲む作戦」を展開してきました。全国8地域で味を変え、かつおとこんぶのだしが利いた澄んだつゆに仕上がっています。
今年はこんぶを低温でじっくり抽出して「旨み」を、かつお節は厚削りかつおの抽出時間を延ばして「香り」をアップさせました。
実際に飲んでみると、だしスープのようなほっこり感。これを「からませる」のが基本商品の「つゆだく白滝」(75円)というわけです。
「複数本の白滝を1本にまとめる『スリット製法』をさらに進化させ、白滝の表面積を増やしました。そうすることで、つゆがよくからむようになりました」(広報担当者)
うーむ、これがこだわりの「つゆがらみ」ということらしいですが、聞いただけではよくわかりませんでした。昨年の「白滝断面写真」を比べてみて、そうかなぁと。食べてみて、納得しました。つるっと喉ごしがよくなり、つゆが白滝にからんで、だしが強く感じられます。
そのほか「味しみ大根」(80円)は、大根に入れる隠し包丁の「深さ」を深くし、つゆのしみ具合がアップしたのだとか。どこまでもマニアックなリニューアルです。
と、書いているうちに熱くなってきてしまいましたが、コンビニおでんの進化は、やはり食べてみないとわかりません。
気になるチェーンのおでんがあれば、ぜひ試してみてください。ただし、店に入れば店員がすぐにあいさつしてくれるなど、接客サービスが行き届いたお店を選んで買うのがおすすめ。コンビニおでんは店員のオペレーション力で味に若干差がでますから、心得ておいたほうが賢明ですよ。
※価格は全て税込み