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東京ラーメン界に新潮流 1000円超で勝負する時代が到来

「ふくぼく」の澄まし麺 並盛700円(写真:中庭愉生)

 東京ラーメン界に、新しい潮流を予感させる名店が続々と誕生している。トレンドを語る上でキーワードになるのが、他店との“差別化”だ。ラーメン評論家の大崎裕史氏が解説する。

「ラーメン激戦区で生き残りをかけ、どこにもない唯一無二の斬新なラーメンで勝負に出る新店が台頭の兆しをみせています。今年最も驚いたのが、具のない『ふくぼく』の研ぎ澄まされた1杯。昼の2時間半しか食べられない希少価値も話題をさらいました。

 動物系食材を使わないスープを打ち出した『MENSHO』、油そばの概念を覆して超進化形を確立した『Handicraft Works』も衝撃でした。スパイスを駆使する『点と線.』は他業態からの参入ですが、多店舗展開してほしいと思う高い完成度です」

 具材にトリュフ、鴨肉、フォアグラを使うなど、高付加価値をラーメンに注ぎ込む新店も目立つという。

「例えば普通の清湯スープに見えても、ブランド鶏といった高級な食材を使って洗練された味に進化を遂げています。今回挙げた中にも数軒ありますが、1000円を超えるラーメンで勝負できる時代が到来したと感じます」(同)

 一方、昔ながらの味を継承する「ご当地ラーメン」の首都圏展開は今後も続くとみられる。王道と進化形がしのぎを削るラーメン界。ラーメンブームが巻き起こる海外からも熱い視線が注がれている。

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