国内

色々画策した小沢一郎氏が無所属で出馬した目論見とは?

野党連合を提唱していた(写真:時事通信フォト)

「自民党を倒すためなら共産党とも組む」と公言して過去2回、野党連合で自民党から政権を奪った小沢一郎・自由党代表はこの政党政治の劣化をどう見ているのか。

 小池百合子・東京都知事と前原誠司氏が合流の協議をしていた時、小沢氏は共産党の志位和夫氏と希望の党を含めた野党協力について協議したという情報もある。しかし、小池氏は排除の論理を取り、共産党は希望の候補に刺客を送って小沢氏の野党連合“オリーブの木”構想は失敗に終わった。小沢氏の知恵袋といわれる平野貞夫・元民主党参院議員が語る。

「小沢一郎はこの間、民進党が野党をまとめて政権交代するための活動をしてきた。しかし、民進党は分裂してしまった。小沢は『前原の力量ではまとめきれず、民進党の分裂で野党共闘ができずに困った』と言っていました。今後については読めないが、小沢自身が無所属で出馬したのは、この先、選挙後にどこから相談を受けてもフリーな立場で動けるように、という思いからではないか」

“政界の寝業師”亀井静香氏も「各政党とも理念も論理も倫理もかなぐり捨てた口先だけの公約を並べている」と匙をなげ、自民党政権を2度下野に追い及んだ小沢氏も展望が描けないほど、この国の政党政治は壊れてしまったのだ。

※週刊ポスト2017年10月27日号

関連記事

トピックス

元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬の宮城野親方
元・白鵬の宮城野部屋を伊勢ヶ濱部屋が“吸収”で何が起きる? 二子山部屋の元おかみ・藤田紀子さんが語る「ちゃんこ」「力士が寝る場所」の意外な変化
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン