国内

絵本初出版の山崎ナオコーラ 言葉の感覚的な使い方を再発見

絵本を初出版した山崎ナオコーラさん

 2016年に出産し、子育て中だという山崎ナオコーラさんは、今年10月に初の絵本『かわいいおとうさん』(山崎ナオコーラ/文、ささめやゆき/絵・こぐま社)を出版した。

 ただの親としての“お父さん”の温かさ、かわいさをピュアに描いた絵本で、ささめやゆきさんの伸び伸びとした作画も必見だ。

「私は絵本が大好きだったので、子供の頃から、自然と“本を作る人になりたい”と思っていました。『フラニーとゾーイー』という小説をまねて、子供には生後2か月から読み聞かせを始めました。子供と一緒に絵本を読むと、好きなページだけ眺めたり、戻ったり、飛ばしたり、時には破ったりと、とっても自由。そうか、本って自由に楽しむだけでいいんだ、と改めて気づかされた瞬間です。特に赤ちゃん向けの絵本は、短い言葉に世界が凝縮されていて、言葉は意思を伝えるための道具なだけではなく、音や絵のようにのびのびと感覚的に使っていいものなんだと、再発見させられました」

 そんな山崎さんに、好きな絵本を紹介してもらった。

◆『ちへいせんのみえるところ』(長新太/作・ビリケン出版)

「言葉は“でました”一語の連続のみ。まさにいろんなものが出てくるだけなのですが、どの“でました”も違って聞こえて飽きないから不思議。子供も大好きな一冊です」

◆『ぞうさん』(まど・みちお/詩、にしまきかやこ/絵・こぐま社)

「無駄なものを削ぎ落とした言葉は、まるで俳句のように、練りに練られて紡がれていたことにハッとさせられました」

※女性セブン2017年11月16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

「鴨猟」と「鴨場接待」に臨まれた天皇皇后両陛下の長女・愛子さま
(2025年12月17日、撮影/JMPA)
《ハプニングに「愛子さまも鴨も可愛い」》愛子さま、親しみのあるチェックとダークブラウンのセットアップで各国大使らをもてなす
NEWSポストセブン
SKY-HIが文書で寄せた回答とは(BMSGの公式HPより)
〈SKY-HIこと日高光啓氏の回答全文〉「猛省しております」未成年女性アイドル(17)を深夜に自宅呼び出し、自身のバースデーライブ前夜にも24時過ぎに来宅促すメッセージ
週刊ポスト
人の出入りが多く流行っていたという火災があったサウナ店
《夫婦が閉じ込められ…》月額39万円の高級サウナ店での火災でサウナーたちに広がる不安 彼らはなぜ\\\"避難シミュレーション\\\"を議論するのか
NEWSポストセブン
今年2月に直腸がんが見つかり10ヶ月に及ぶ闘病生活を語ったラモス瑠偉氏
《直腸がんステージ3を初告白》ラモス瑠偉が明かす体重20キロ減の壮絶闘病10カ月 “7時間30分”命懸けの大手術…昨年末に起きていた体の異変
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《独占スクープ》敏腕プロデューサー・SKY-HIが「未成年女性アイドル(17)を深夜に自宅呼び出し」、本人は「軽率で誤解を招く行動」と回答【NHK紅白歌合戦に出場予定の所属グループも】
週刊ポスト
世間を驚かせたメイプル超合金のカズレーザー(41才)と二階堂ふみ(31才)の電撃“推し婚”
【2025年・有名人の結婚&離婚を総決算】何かと平和な「人気男性タレントと一般女性の結婚」、離婚決断が女性からの支持につながった加藤ローサ
女性セブン
米倉涼子
《米倉涼子の自宅マンション前に異変》大手メディアが集結で一体何が…薬物疑惑報道後に更新が止まったファンクラブは継続中
火事が発生したのは今月15日(右:同社HPより)
《いつかこの子がドレスを着るまで生きたい》サウナ閉じ込め、夫婦は覆いかぶさるように…専門家が指摘する月額39万円サウナの“論外な構造”と推奨する自衛手段【赤坂サウナ2人死亡】
NEWSポストセブン
自らを「頂きおじさん」と名乗っていた小野洋平容疑者(右:時事通信フォト。今回の事件とは無関係)
《“一夫多妻男”が10代女性を『イヌ』と呼び監禁》「バールでドアをこじ開けたような跡が…」”頂きおじさん”小野洋平容疑者の「恐怖の部屋」、約100人を盗撮し5000万円売り上げ
NEWSポストセブン
ヴァージニア・ジュフリー氏と、アンドルー王子(時事通信フォト)
《“泡風呂で笑顔”の写真に「不気味」…》10代の女性らが搾取されたエプスタイン事件の「写真公開」、米メディアはどう報じたか 「犯罪の証拠ではない」と冷静な視点も
NEWSポストセブン
来季前半戦のフル参戦を確実にした川崎春花(Getty Images)
《明暗クッキリの女子ゴルフ》川崎春花ファイナルQT突破で“脱・トリプルボギー不倫”、小林夢果は成績残せず“不倫相手の妻”の主戦場へ
週刊ポスト
超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”だった高橋麻美香容疑者
《超有名“ホス狂い詐欺師風俗嬢”の素顔》「白血病が再発して余命1か月」と60代男性から総額約4000万円を詐取か……高橋麻美香容疑者の悪質な“口説き文句”「客の子どもを中絶したい」
NEWSポストセブン