ライフ

ED患者のうち4人に1人が悩まされる“薬剤性ED”とは

EDのうち、4人に1人は薬のせいとのデータが

 ED=勃起不全には、血管などの障害で生じる「器質性」や精神的なストレスで生じる「心因性」のほか、特定の薬剤を服用して生じる「薬剤性」がある。ED治療専門院・渋谷三丁目クリニックの古市昌之院長がこう語る。

「薬と一緒に薬局で受け取る『使用説明書』(薬剤情報提供文書)には“命に関わる副作用”が優先的に記載される。そのため、命に関わらない『ED』は記載を省かれることが多く、医師から口頭で説明されることも滅多にありません」

 医療事業者向けの「医薬品添付文書」には全ての副作用が明記される。しかし、その内容を患者が知る機会はないといっていい。

 日本性機能学会が監修する『ED診療ガイドライン2012年度版』には、新たにEDと診断された患者のうち、25%が薬剤性EDとの報告がある。4人に1人が悩まされているのだ。

◆ED治療薬は併用できる?

 薬剤性EDの発症は、「薬が効き始めた時期」と重なることが多い。

「例えば降圧剤は、下がった血圧が安定する服用後10日から2週間程度でEDの症状が出やすい。ただし向精神薬の場合、1錠飲んだ途端に射精障害が生じるケースがあります」(前出・古市医師)

 ここまで紹介した薬を服用中にEDの症状が出た場合、まずは泌尿器科などに相談する。診断の流れを、川崎医科大学附属病院の永敦井医師(泌尿器科)が解説する。

関連キーワード

関連記事

トピックス

行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
SNSで「卒業」と離婚報告した、「第13回ベストマザー賞2021」政治部門を受賞した国際政治学者の三浦瑠麗さん(時事通信フォト)
三浦瑠麗氏、離婚発表なのに「卒業」「友人に」を強調し「三浦姓」を選択したとわざわざ知らせた狙い
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン