「まず、服用期間や勃起不全を起こした時期を尋ねるなど問診します。そのうえで薬剤性EDの可能性が高い場合には、内科医に相談して別の薬に変えてもらうよう患者に提案する。患者の体質によってどの薬に変えるかは異なりますが、例えば降圧剤だと利尿剤やカルシウム拮抗薬をEDリスクの少ないARBに変更することが多いようです。
薬を変えた直後にEDが改善されるケースは少なくない。EDの副作用は医師に聞きづらいかもしれませんが、内科医でも泌尿器科でも、どんな薬が体質に合うかを考えてくれるはずです」
薬を変えない場合はED治療薬と併用する手もあるが、細心の注意が必要だ。
「薬剤性EDを解消するためにバイアグラなどのED治療薬を処方するケースもあります。ただし、これらの薬には血圧を下げる作用があり、降圧剤と併用すると低血圧症になる怖れがある。他の薬でも禁忌とされる組み合わせはいくつもあるため、絶対に個人の判断で併用してはいけません」(同前)
一度常用薬を見直す必要がありそうだ。
※週刊ポスト2017年11月17日号