たしかに日本の経営大学院の中には、いつまでたってもハーバード大学やスタンフォード大学が作った古くさいケーススタディを教えているところもある。そんな大学院で学んでも何の足しにもならない。また、日本企業には単に昔取った杵柄で、新しい世の中の動きに無頓着なままトップに居座り続けている怠惰な経営者も少なくない。それは「老害」でしかないだろう。
だが、廣瀬さんのようにメンタルブロックにとらわれずに日々新たな勉強を続けていれば、転職や副業はもちろん、シニア起業も可能になるのだ。40代、50代でも決して遅くはない。ぜひ学び直して新しいスキルを身につけ、「人生100年時代」を豊かで充実したものにしていただきたい。
※週刊ポスト2017年12月22日号