ビジネス

黒部市 地域還元型“癒しの場”でファスナー作りに挑戦可能

昔ながらのファスナーの手作り体験(800円)も

 黒部市は黒部峡谷や宇奈月温泉、富山湾などの豊かな自然に囲まれている。2015年に北陸新幹線が開通し、今なお賑わいを見せる同市で、人気の高い“癒しの場”を訪ねました。

 北陸新幹線・黒部宇奈月温泉駅からバスで約20分。

 バスを降りると目の前に『YKKセンターパーク』が広がっている。その面積は約7万6600平米と広大だ。

 YKKグループは、ファスナーや窓サッシで世界71か国と地域に拠点を置く、日本を代表するグローバル企業。本社は東京にあるのに“なぜ、黒部に!?”と、素朴な疑問が…。

「創業者が隣の富山県魚津出身で、黒部市から誘致を受け、戦後間もなくして工場を造りました。今も研究開発はここ黒部で行っています」(YKKセンターパーク水島悟司さん・以下同)

 パーク内はビジネスゾーンと産業観光ゾーン(一般開放)に分かれており、丸屋根展示館の1号館、2号館でモノづくりの工程や歴史などをわかりやすく展示している。なかでも、ファスナーコーナーは、実際に製品が使用された宇宙服も展示され、観光客の目を引いていた。

「水や空気を通さない特殊なファスナーは、宇宙服だけではなく、潜水服などにも使われています」

 また、窓コーナーには世界で作られているYKKAPの窓を展示。窓のデザインや大きさの違いなど、それぞれの国の特性を知ることができる。

 県内でもいち早く産業観光に取り組んできた同社は、この施設を2006年に黒部事業所内に設置しているが、単にモノづくりの様子を見学できるだけではない。

「創業100年を迎える2034年に工場の敷地が緑豊かな森になるよう植樹を進めています。工場で使われた水は再利用するなど、パーク内では環境への取り組みなども紹介しています」

 緑のエリアにある「ふるさとの森」には、桜など20種類2万本の木が植えられ、散策するのに最適だ。ふるさとの森の横の2号館にあるカフェ前の芝生広場では、散歩を楽しむ近所の人の姿もあった。まさに、市民の憩いの場となっている。

※女性セブン2018年1月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン