【チェックポイント4】白衣が汚れている
医療従事者には清潔なイメージがあるが、もしも医師の白衣が汚れていたら…。岡田さんは、「そんな医師は論外」と言う。
「感染者が集まる病院でとくに恐れるべきは、ばい菌が医療行為を介して他の患者にうつる院内感染です。医師の白衣が汚れていれば、そこを介して感染するリスクがある。洗濯をする時間さえないのか、白衣に血液が付着したまま平気で診察する医師もまれにいますが、根本的に間違っています」
【チェックポイント5】患者の名前を間違える
昨年、父親が都内の病院に入院した40代女性がため息をつく。
「その病院ではカルテに書かれた父の名前の漢字表記が間違っていたんです。しかも病院側がまったくその誤りに気づかなかったので二重に驚きました」
信じがたいミスだが、「こうした病院は間違いなく危険」と憤るのは本田さん。
「どんなに忙しくても、患者の名前確認は基本中の基本です。漢字表記が違うと患者を別の患者と取り違える可能性もあります」
【チェックポイント6】1人の医師が4つ以上の診療科目を担当する
病院によっては医師1人で複数の診療科を受け持つことがあるが、岡田さんは「これは典型的なブラック病院の特徴」と指摘する。
「今はどの診療科も技術が進歩しており、1つの科をマスターするだけで大変です。1人の医師が複数の科を受け持つことは現代医学では不可能に近い」
医療ジャーナリストの油井香代子さんは「なかでも中規模以上の病院に注意すべき」と警告。
「町の開業医は『かかりつけ家庭医』の役目がありますから複数の診療科にまたがるのは普通ですが、中規模以上の病院で複数の診療科を掲げているのに、医師が少ないからと1人で4つ以上の科を受け持つのは、専門性からも医師の疲労度からも危険な兆候です。医師が重篤な症状を見逃すリスクが増します」
※女性セブン2018年2月15日号