ベストセラー『リアル鬼ごっこ』で知られる人気作家・山田悠介氏が4年ぶりに書いた新作『僕はロボットごしの君に恋をする』(河出書房新社)は、人間とAIが共存する2060年の東京が舞台だ。山田氏が執筆のきっかけを語る。
「アメリカでバク転するロボットが開発されたというニュースを聞いたり、ペッパーくんと触れ合ってその技術に驚いたりとAIの進歩を目や耳で感じているうちに、いずれは見た目も動きも人間と変わらないようなロボットが出てくるのではないかな、と思ったんです」
この小説の魅力は、未来の東京のリアルな描写に加え、ロボットと人間の恋愛が楽しくも切ないものとして描かれているところだ。
「人間とロボットが恋に惹きつけられるのは、ロボットの“ピュアさ”にあると思います。人間って時に打算的だったり、思惑を持って人とつきあったりすることもある。だけどロボットにはそれがない。人間対人間の関係性を書くよりも、片方がすごく純粋な存在であることによって、よりピュアな恋愛になるのではないでしょうか」(山田氏)
イケメンや美女ロボットにキュンキュンしちゃう未来も、もうすぐそこかも!?
※女性セブン2018年3月15日号