スポーツ

峰崎部屋暴力事件で加害者力士に直撃 協会発表と重大な矛盾

協会はこの矛盾をどう説明するのか(時事通信フォト)

 貴乃花部屋の十両・貴公俊による“付け人殴打”が起きた春場所中日の3月18日、日本相撲協会は「峰崎部屋で暴力問題が起きていた」と発表した。この暴力問題の情報をいち早く掴み、1か月以上にわたって取材を続けていた『週刊ポスト』は、協会が問題を発表する「前日」の3月17日に、加害者力士・Aに直撃取材を敢行していた。

 協会の発表した内容を要約すると、「峰崎部屋の力士が弟弟子に暴力を振るっていた。弟弟子はその暴力を理由に引退。すでに危機管理員会が調査しており、加害者の力士は暴力を認め、被害者との間で和解済み。加害者は3月末の理事会で処分する」というものだった。だが、その発表前日、加害者力士・Aが直撃取材に答えた内容は、協会の発表とは全く違うものだった。以下、一問一答である。

──あなたの暴力が原因で廃業した弟弟子について聞きたい。
A:何の話か、よくわかりませんね。

──危機管理員会には呼ばれていないのか。
A:ないです。

──弟弟子が引退したのは暴力が原因ではない?
A:初めて聞きました。なんで辞めたかも全然知らないです。

──初場所直前の暴行が廃業のきっかけではないのか。
A:辞めたというのは知っていますが、(暴力というのは)初めて聞きましたね。

──突然いなくなった?
A:そうですよ。スカした男でしたから。“なんで逃げたの?”という感じでした。

 暴力問題など存在しなかった、危機管理委員会にも呼ばれていない──翌日に協会が発表する内容とはまったく矛盾する話をしていたのである。

関連記事

トピックス

奈良公園で盗撮したのではないかと問題視されている写真(左)と、盗撮トラブルで“写真撮影禁止”を決断したある有名神社(左・SNSより、右・公式SNSより)
《観光地で相次ぐ“盗撮”問題》奈良・シカの次は大阪・今宮戎神社 “福娘盗撮トラブル”に苦渋の「敷地内で人物の撮影一切禁止」を決断 神社側は「ご奉仕行為の妨げとなる」
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
《“手術中に亡くなるかも”から10年》79歳になった大木凡人さん 映画にも悪役で出演「求められるのは嬉しいこと」芸歴50年超の現役司会者の現在
NEWSポストセブン
花の井役を演じる小芝風花(NHKホームページより)
“清純派女優”小芝風花が大河『べらぼう』で“妖艶な遊女”役を好演 中国在住の実父に「異国まで届く評判」聞いた
NEWSポストセブン
第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
2000年代からテレビや雑誌の辛口ファッションチェックで広く知られるようになったドン小西さん
《今夏の再婚を告白》デザイナー・ドン小西さんが選んだお相手は元妻「今年70になります」「やっぱり中身だなあ」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「王子と寝ろ」突然のバス事故で“余命4日”ののち命を絶った女性…告発していた“エプスタイン事件”【11歳を含む未成年者250名以上が被害に】
NEWSポストセブン
世界中を旅するロリィタモデルの夕霧わかなさん。身長は133センチ
「毎朝起きると服が血まみれに…」身長133センチのロリィタモデル・夕霧わかな(25)が明かした“アトピーの苦悩”、「両親は可哀想と写真を残していない」オシャレを諦めた過去
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン