国内

小学4年生でアプリを開発! 小学生プログラマーの素顔

プロも驚く小学生プログラマーの実力(イメージ写真/アフロ)

 最年少棋士・藤井聡太六段の活躍が幾度目かの将棋ブームを巻き起こしたのは記憶に新しいが、こちらも負けてはいない。今、小学生の間でブームになっており、注目されているのがコンピュータープログラミングだ。

 スマホの操作にも悪戦苦闘する大人たちからすると、なんのことやらさっぱり…なのだが、この時代を生きる子供たちにとってパソコンはもはや“生活に欠かせない家電”であり、テレビや冷蔵庫や洗濯機を操作することと同じ感覚になりつつある。

 ソニー生命が調査・発表した「将来なりたい職業・中学生男子」(2017年)でも、1位「ITエンジニア・プログラマー」、2位「ゲームクリエーター」、3位「動画投稿サイトYouTubeでの動画投稿者(ユーチューバー)」と、トップ3がすべてコンピューターにまつわる職業であることも、その証だろう。

 さらに、昨年発表された教育指導要領で2020年から小学校でプログラミングが必修となることも追い風となったのか親が習わせたい習い事の1位(2017年にイー・ラーニング研究所発表)にもなり、全国各地で開催されるプログラミング教室の人気は高い。

 小学5年生の高橋温さんは、プログラミングを始めたきっかけをこう話す。

「3年生の春にiPhoneアプリを開発するワークショップに初めて参加しました。夏には『マインクラフト』のプログラミングワークショップに参加し、4年生からスクールに通い始めました。今回私が作ったアプリ『memorisu(メモリス)』は、勉強のときに使う暗記ペンでのマークをもっと便利にできないかなと思ったのが開発のきっかけです。アプリでは、まず写真機能でページを撮影します。その写真の上を指でなぞれば赤線が引くことができ、線で隠した部分の暗記学習ができます。問題を解くだけでなく、達成率を出して、苦手な問題がわかるようにしました。紙、ペン、シートがいらず便利に使えます」

 一方、小学4年生の曽田柑さんは、1年生のころからプログラミングに興味を持っていた。

「ぼくはロボット教室でロボットを作っていて、このあいだは遠隔操作で1km離れていても動かすことができるロボットを作りました。プログラミングをやりたいと思ったのは小学1年生のときで、母親にパソコンを買ってもらいました。プログラミングはとても楽しいので、もっとみんなにやってほしい。ぼくが作った『プログラ』は、小学生が簡単にプログラミングを学ぶことができるアプリです。『条件分岐』や『変数』など6つの基本概念をクイズ形式で楽しく学ぶことができます。タイムアタック機能をつけてワクワク感をアップさせました。2020年には小学校でプログラミングが必須になるので、このアプリでプログラミングを学んでほしいです」

※女性セブン2018年4月26日号

関連キーワード

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン