間の取り方も特徴的だった。自身の会話かと聞かれると、答えるまでに間があいた。女性記者との会食についても「えっと…」と間があいて、飛躍的にまばたきが増える。嘘をつく人は、話し始める時や言葉の間に間ができることが多く、そのような間に、福田氏のように「あのう」「あの」といった言葉が入りやすい。これは自然に聞こえるように話そうとするからだと言われる。音声データについても「あ~んな発言をしたことはない」と強調した。隠したいと思うことほど、声の調子や言い方が変わるものである。

 そして嘘をついている人は、人の気持ちや感情について話そうとはしないとも言われる。福田氏が、告発した女性記者の今の気持ちを問われても、「わからない」と答えたようにだ。見ていると、やっぱり福田氏の返答には疑念がわいてくる。

 だが福田氏は、今回のセクハラ疑惑による辞任、いや違った、疑惑により仕事ができない状況になったことによる辞任には、不満のようだ。自身の処分の可能性について聞かれると、「わかりません」と答えたが、瞬間的に口を尖らすようにして口先を膨らませたのだ。これは聞かれたこと、話していることに対して、不満があり反対しているという仕草である。おそらく「なんで、私がこんなことで…」というのが、彼の本音なのだろう。

 翌日にはセクハラ疑惑を否定しながらも、音声データに関して「一部しか取ってない」「全体を見てくれ」と発言した福田氏。誰とどこで交わした会話なのか、それは覚えているらしい。否定を続ける福田氏に、テレビ朝日は財務相に抗議文を提出した。

 福田氏は週刊誌側と争う姿勢を見せているが、問題が長引けば財務相ばかりか、政権に対する世間の風当たりも強くなっていくばかり。さぁ、どうする福田事務次官?

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