たとえば日本語でいうと、本来は「鴻鵠(こうこく)の志」という発音すべきところを「鴻鵠(こうこう)の志」と読み間違えたようなもの。これだと、全く意味が通じなくなる。

 しかも「鴻鵠之志」は極めて有名な四字熟語であり、中学生でも知っておくべきレベルだ。日頃から中国共産党政権に批判的な博聞新聞網は「林学長の学識はあまりにも低い。即刻、学長を辞任すべきだ」などと激しく批判。

 中国内のメディアはこの失態については一切報じていないが、香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によると、さすがに式典に出席した学生や来賓からも「学長のレベルの低さに唖然とした」との声が出ているという。

 この失態に、林学長は式典翌日の5月5日、大学のホームページに謝罪文を掲載。「親愛なる在校生諸君」との書き出しで、「鴻鵠の発音を間違えてしまったが、実際、私は正しい発音を知らなかった」と自ら明らかにしたうえで、「私が小学校5年生のとき、文化大革命(1966~76年)が始まり、それから数年間、教科書はなく、まともな勉強もできなかった」と弁明。「私の誤りは諸君の失望と侮りを引き起こしてしまった」などと反省の弁を述べている。

 これについて、サウス紙の書き込み欄には「プライドを捨てて、謝罪する方が辞任するよりも勇気がいることだ」などと林学長の率直な姿勢を称える声も出ている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン