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台湾人が描く大日本帝国台湾 廟が建ったゼロ戦パイロット

「飛虎将軍 杉浦茂峰」(イラスト/KCN)

 台湾のアーティスト、呉旭曜(ペンネーム:KCN)の作品が注目を集めている。1972年生まれで現在46歳の彼は、日本統治時代の台湾で活躍した人々を独特のタッチのイラストで描いている。日本統治時代を知らぬ呉は、なぜ日本をテーマに選んだのか? 台湾を代表する現代アーティストである呉の作品を紹介しよう。

【飛虎将軍 杉浦茂峰】
 1944年の台湾沖航空戦で被弾し、市街地への墜落を避けるために郊外まで飛行し畑に墜落、戦死した杉浦茂峰兵曹長(後に少尉に昇進)。戦後、「台湾人の安全を優先して犠牲になったゼロ戦パイロット」として改めて注目され、1971年、墜落した地点(台南市郊外)に廟が建てられた。

「鎮安堂 飛虎将軍」という名の神として祀られている。朝夕「君が代」「海ゆかば」が流れ、毎年多くの地元民、日本人が慰霊に訪れる。その廟に、本イラストも奉納されている。  

文・作品解説■藤重太

【プロフィール】(ふじ・じゅうた)1967年東京生まれ。千葉県成田高校卒業後、台湾大学に留学。卒業後は、日本と台湾の企業民間交流のコミュニケーション・コーディネーターとして活動中。「台湾から日本の原点回帰を」がモットー。

※SAPIO2018年5・6月号

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