グラビア写真界の第一人者、渡辺達生氏(69)が“人生最期の写真を笑顔で撮ろう”とのコンセプトで立ち上げた『寿影』プロジェクト。渡辺氏は、自然な笑顔を引き出すべく、撮影する人に「一品」を持ってきてもらって、それにまつわるエピソードを聞きながら撮影する。
「ジャパネットたかた」創業者として知られ、現在はサッカーJ1「V・ファーレン長崎」の社長である高田明氏(69)が持ってきたのは、モンブランの万年筆「ユニセフ・コレクション」だ。筆記具は万年筆派。太いペン先と黒のインクが好みで、常に背広の内ポケットに持ち歩く。
「万年筆で書くと文字が生きてくる。想いと同じ質感が、線の濃淡や太さに出るのが好きです」
今、最も愛着があるのは、モンブランのユニセフ・コレクション。社長を務めるサッカーJ1『V・ファーレン長崎』のユニフォームにもユニセフのロゴを載せ、支援している。
「被爆の県だからこそ、世界の子供たちへの教育支援を通じて、平和と夢を未来へ繋げる取り組みには意味があると思います」
人の役に立ち、幸せにすることこそが人生究極の喜びと語る。3年前、残りの人生50年と公言した。