国際情報

シンガポールが大混乱!「米朝首脳会談でピザも届かない」

世紀の会談の裏で大混乱(EPA=時事)

 歴史的な会談から丸1日が経った。その舞台になったシンガポールでは、テレビで映らない場所で数々の混乱が起きていた。『シンガポールで見た日本の未来理想図』を上梓した、当地に駐在するファイナンシャル・プランナーの花輪陽子氏が、その実態をリポートする。

 * * *
 トランプ大統領と金正恩委員長の会談が行われた前日の6月11日夜、私はちょうど日本に帰国するためにシンガポールの空港に向かっていました。アメリカと北朝鮮のトップが来るのですから、当然のことながら街も空港へ向かう道路もあちこち規制ばかり。驚くほど遠回りさせられました。

 シンガポールでは、スマートフォンのアプリでタクシーを予約すると事前に料金が決まるためタクシー代が余計にかかるわけではないのですが、普段20~30分で行けるところ、この時は40分もかかりました。一緒に空港まで来てくれた夫は、空港からの帰りのタクシーでも、20分足止めを食らったそうです。金委員長がマリーナ・ベイ・サンズを観光したからです。

 混乱はその日だけではありませんでした。確認した限り、金委員長が宿泊したセントレジスホテル周辺を中心に、3日ほど前から交通規制が始まっていました。おそらく爆発物が置かれていないかなどをチェックしていたのでしょう。

 市内のあちこちで道路が封鎖されたり車線規制されたりしたおかげで、普段のような移動ができなくなってしまいました。シンガポールでは、中流の人々以上は車移動が中心となっているからです。地元の方は閉鎖される道路の情報をフェイスブックで共有していて、SNSでは「予定をキャンセルしなくちゃ」「どこそこには行けない」といった不満の声が飛び交っていました。

 セントレジスホテル周辺には子供の習い事が集中しているのですが、我が家も友人もキャンセルせざるを得ない状況でした。我が家では数日間でバレエ、音楽、体操の習い事をキャンセルしましたが、バレエは振り替えができず、月謝で言うと5000円ほど損しました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン