前出・大谷氏によれば、ワンルームマンションの低層階で換気を怠っている場合や、木造でなくとも築15年を過ぎた物件では、トリコスポロンの繁殖例が認められているという。“梅雨の病”に、有効な対策法はあるのか。前出の矢口氏がいう。
「カビについては換気をする、風呂場やトイレの蓋をする、といった一手間が、繁殖を防ぐことに繋がります。また、掛け布団や枕カバーをこまめに取り替えることが重要です。敷き布団よりもベッドが望ましいですが、変えられない人も、湿った布団をすぐに押し入れに入れずに雨の日も室内で干すなどの気を遣ったほうがよい」
前出・大谷氏によれば、梅雨の時期から9月頃まで注意が必要だという。
※週刊ポスト2018年7月6日号