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テント内で湯を沸かすと一酸化炭素中毒の危険、死に至ることも

アウトドアで一酸化炭素中毒 応急処置は?(写真/アフロ)

 夏は、自然を満喫したくなるものだ。すでに夏休みに向けアウトドアの計画を立てている方も多いだろう。しかし、アウトドアには気をつけなければいけないことも。ここでは、バテる危険性と一酸化炭素中毒の危険性についてお伝えする。

 屋外でバテると、命取りになることもあるので、甘く見てはいけない。これは、単なる疲労ではなく、栄養(エネルギー)不足が原因。突然、体に力が入らなくなったり、手足がしびれるなどの症状が起こったら要注意だ。

 救急救命が専門の東京曳舟病院院長の山本保博さんはこう注意を喚起する。

「山登りや海水浴など、長時間の運動によって、体を動かすエネルギー源である糖が少なくなると、体が動かなくなります。一度、この症状が出ると、何か食べても、栄養を吸収する力が弱まっているので、エネルギー補給になりません。こういう時は、体内に吸収されやすいゼリー状の栄養食品を摂るのがおすすめです」

 水分不足もバテる原因になるという。

「普段あまり水を飲まない人は特に、アウトドアでは最低でも3時間で500mlのペットボトル1本分以上の水分を意識的に摂りましょう」(山本さん)

 また、あまり馴染みがないかもしれないが、一酸化炭素中毒にも注意したい。テント内で湯を沸かすなど、ガス器具を使用し、一酸化炭素中毒になるケースは多い。一酸化炭素は毒性が強く、少し吸い込んだだけでも頭痛・吐き気がし、死に至ることも。自然体験活動推進協議会の三好利和さんはこう語る。

「テント内では火気厳禁。一酸化炭素中毒になるのはもちろん、そもそも、テントが燃えてしまいます」

 室内用といえど、ガスストーブもテント内での使用は危険。どうしても使う場合は、必ず換気をすること。

「多くのテントにはベンチレーションという通気口がついています。しかし、雨の時などは水の重さで閉じ、それに気づかないことも。開いているか確認を」(三好さん)

 テント内だけでなく、キャンプ場などの屋内施設でバーベキューをする時も、換気に気をつけて。異変を感じたら屋外に出ること。激しい頭痛や吐き気がしたら、すぐに救急車を呼ぼう。

※女性セブン2018年7月19・26日号

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