中でも最も注意しているのは、路地から出る時です。車をゆっくりスタートさせてから横断歩道があれば、その手前で止まり、左右の確認を欠かしません。若い頃はすべて一瞬で判断できていたけど、今はそれだけ注意力が低下しているんです。
それでも事故を起こしそうになりますよ。歩行者に細心の注意を払って、左折しようとした脇を自転車やバイクがサッと走り抜けてヒヤッとしたり、右折する時に歩行者を見逃して、慌てて急ブレーキをかけることがあります。それで、他人から言われる以上に自分の衰えを自覚しているんです。
あまりに怖かったので、今年から様々な安全装置のついた車に乗り換えました。後方からバイクや自転車が接近したら知らせてくれるし、車線からはみ出すと警告してもらえる。
すべて信頼しているわけではないけど、安全性の高い車に乗り換えたおかげで運転寿命が10年は延びた気がします。この車がなかったらマジでヤバかった(苦笑)。
正直、運転は怖いですよ。昔はそんなこと思わなかったけど、今は「凶器」を走らせているという意識があります。あと1度か2度免許を更新したら、もう潮時でしょうね。
※週刊ポスト2018年7月20・27日号