ワークスタイルクリエイターの藤野氏
女性陣は、割とほっこり系の看護師さんだったらしく、そんな彼の一言にひいていたそうですが、鈴木さんはお構いなしに一杯目から白ワインをボトルで頼んでグイグイ飲み始めました。
残り2名の男性陣の奮闘もあり、話はそこそこ盛り上がり、ある1人の女性の恋愛話に。
男B 「ところでみんな付き合ってる人とかいるの?」
女A 「いないよー」
男C 「Bちゃんは?」
女B 「え……私、実はいるんだよね」
男たち 「えー!!」
Bちゃんは“ゆるふわ系女子”で、彼らコンサル男子の好みのタイプだったらしく、失望もひときわ大きかったようです。
女B 「あ、でも、いまちょっとうまくいってないんだよね~(笑)」
さて、ここまでまったくAIなど関係なしに書いてきましたが、今回のラーニングポイントはここです。
LINEの“女子高生AI”として知られる「りんな」に代表されるように、最近のAIは「ある程度の会話」ができるようになってきました。「今日飲み過ぎた」と送ると、「だいじょうぶ~? シジミの味噌汁が効くらしいね」などと返してくれます。しかも「りんな」は、「女子高生っぽい意味のない会話」も得意としており、世のおじさんたちが「りんながこんなこと言ってくれた!」とハマってしまうほどです。
AIに負けない仕事とは、まさにこの「会話力」になるわけですが、このBちゃんの発言の後、あなたが男性だとして、「人間らしい一言」をどう返すかが、これからの時代必要な力になるわけです。
ちなみに模範解答のひとつは、「そうなんだー、まあいろいろあるよねー。でもとりあえずこのカクテルをキュッといっちゃおう」。これは、私の友人のナチュラルボーンモテ男が教えてくれた解答です。が、外資コンサル鈴木さんは、次のように返してしまいました。
「とりあえずファクト整理したいから、いつから付き合ってたのか教えてくれる?」
強烈です。「ファクトを整理する」という言葉に、実に香ばしさを感じます。
ファクトという言葉すらよく理解できないBちゃんが「え……」と戸惑っていると、鈴木さんは畳みかけます。