「事実と感情は分けて話すと整理しやすいよ。いいトレーニングになるから」

 コンサルは常にValue(価値)を出せ──それを地で行く鈴木さん。外資コンサルを1年で辞めた私はリスペクトの感情すら覚えますが、その場にいた全員はドン引きしたことでしょう。

 鈴木さんは、Bちゃんを理解し、問題解決しようとしたのだと思います。彼のコミュニケーションは、その目的においては、ある意味正しいかもしれません。しかし、女性は「アドバイスなどされたくない。ただ受け止めてほしい」という人間としての感情を持っています。この複雑な感情に共感する力がAI時代には必要になるわけですが、鈴木さんにはその力を伸ばす必要がありそうです。

【プロフィール】ふじの・たかのり/株式会社働きごこち研究所代表取締役、ワークスタイルクリエイター。アクセンチュア、人事コンサルティング会社を経て、IT企業で人事採用・組織活性・新規事業開発などを経験。2007年、株式会社働きごこち研究所設立。採用コンサルタントとしても活躍。グロービス経営大学院MBA。著書に『2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方』(かんき出版)。

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