“もしも”を考え対話する『もしバナゲーム』
「カードには、死の間際に人がよく挙げる“大事なこと”が書かれています。配られたカードから価値観に合わないものを捨てたり、合うものを拾ったりし、その取捨選択の理由を参加者に説明します。
説明するうちに思いがけない自分の心が見えたり、人の話に驚いて自分の考えが揺らいだりもする。そこがポイントなのです」(蔵本さん)
最期について親と話し合うためにも、まず子世代が自分の価値観と向き合うのだ。
「子世代の多くは、親が重病になるなど差し迫った状況で初めて考え始める。でも本来はもっと前、できれば親も子も死を意識しない日常の中で考えたい。最期に重視する選択は、個々の生き方そのものだからです」(蔵本さん)
「設定は“余命半年なら?”と切迫していますが、あくまでも仮想現実ゲームです。気負わず自分ごととして価値観と向き合うことができる仕掛けになっています」(大川さん)
※女性セブン2018年8月16日号