空前の時短ブームの中、“味付けいらず”で1品作れる調味酢が激売れしている。発売から10年の間に出荷数はなんと50倍に。このお酢、ホントに“酢ゴイ”んです!
2008年の発売から今年で10年。ミツカンの『カンタン酢』は、じわじわと売り上げを伸ばし続け、その成長率は50倍、売り上げはシリーズ累計100億円を突破した。昨年、『カンタン酢』は穀物酢の売り上げを超え(※ともに500mlで比較)、酢カテゴリーで、もっとも売れている商品に成長した。同社の佃知彦さんは、その秘密をこう分析する。
「健康志向、作りおき、時短、まさに時代の波に乗っていった商品です。以前は味の整ったすし酢を酢の物やピクルスに活用している人が多かった。そこで、もっと“何にでも使える”調味酢があったらと開発しました。こだわったのは味のバランス。100人以上に試食を行い、大人も子供も好きな、酸っぱすぎない味を追求しました。いつかは穀物酢を抜く日がくると予想していましたが、まさかこんなに早いスピードだとは思ってもいませんでした」
たとえば、鶏肉やぶりを焼き、余分な脂と水分を拭き取り、『カンタン酢』を絡めて煮詰めれば「甘酢照り焼き」の完成! 味付けはこれだけなので時短にも一役。さっぱり甘酢風味で美味。
また、きゅうり、ミニトマト、オクラなど好みの野菜を保存容器に入れ、『カンタン酢』を注ぐだけで、常備菜の完成。昆布だしが入っているので浅漬けのような風味のあっさりピクルスになるのだ。うずらのゆで卵もおすすめ。
焼いた鶏肉に絡めるだけで味が決まる。ピクルスは酸っぱすぎず、さっぱりおいしい。まさにカンタンで失敗なし。これ1本で“酢敵”な食卓に!
※女性セブン2018年9月13日号