ここ数年、スマホの付属カメラが高性能化し、今や写真は、「スマホで撮るのが当たり前」の時代に。そこで、スマホで上手に写真を撮る方法を達人に教えてもらった。
スマホで写真を上手に撮れるようになる秘訣は何か。インスタグラムフォロワー5万8000人超で、スマホ撮影術の著書もあり、撮影講座も手掛けるフォトグラファーの増田元太さんはこう語る。
「大事なのは、スマホで撮った写真をSNSなどにアップし、人に見てもらうこと。そして、他人の上手な写真を“見る”ことです。今、インスタグラムには、たくさんの上手な写真がアップされているので、ぜひ見て勉強してください」
気になるスマホカメラの性能も、「デジカメの代わりになるほど」と、「ぷらすいろ」代表の小川雅代さん。小川さんは出張専門カメラマンとして、HP用写真などを幅広く撮影。スマホ写真講座を毎月開催し、好評を得ている。
「連写や望遠、パノラマなど、さまざまな機能を搭載しています。さらにアプリを駆使すれば、必要な機能を追加できますから」
しかし、搭載された機能を使いこなせなければ意味がない。
◆手ブレしにくい持ち方・構え方テクニック3
スマホは形状が薄く、普通のカメラより固定しづらい。そのため片手で持つときちんと固定されず、手ブレが生じやすい。撮影時は両手でしっかり持つことが大切だ。
「台などの上に載せたり、肘をついて、自分の手を固定するのもおすすめです」(小川さん)
スマホの固定の仕方は、縦で撮るか、横で撮るか、自撮りするかで、変わってくる。用途によって使い分けよう。
それでも手ブレが心配なら、台などの上に固定してからタイマーを設定して撮るのもおすすめだ。
【テクニック1 縦写真を撮る場合】
両手でスマホの下部をしっかり持って固定してから、中央のシャッターボタンを利き手の親指で押す。
【テクニック2 横写真を撮る場合】
レンズが下になるようにスマホを横にし、両手でしっかり持って構える。そうすると、シャッター(音量ボタン)が右上にくるので、人差し指で押しやすい。
【テクニック3 自撮りの場合】
自撮りの場合、前方カメラに切り替え、利き手の人差し指と薬指の間にスマホを挟み、背面を中指で固定する。顔のやや上に構えて、親指でシャッターを押すと安定する。