芸能

早霧せいな×細川貂々対談、『るろうに剣心』舞台裏と意気込み

漫画家・細川貂々さんと元宝塚トップスター・早霧せいなさんが初対談(撮影/浅野剛)

『幕末太陽傳』で佐平次を演じた伝説の元宝塚トップスター早霧せいなさんと『お多福来い来い』でそれを描いた宝塚大好き漫画家・細川貂々さんが初対談。貂々さんの宝塚愛溢れるトークへ展開した!

貂々:ちぎさん(早霧さんの愛称)が宙組にいらっしゃった頃からずっと好きで見ていたので、今日はこうしてお目にかかれてうれしいです。『ニジンスキー―奇跡の舞神―』(2011年)とかすごく好きで。どの作品も1公演3回は見ています。

早霧:うわー、ありがとうございます。でも、そんなに劇場に通うの、大変じゃないですか?

貂々:今、宝塚に…。

早霧:住んでるんですか。えっ、ウソでしょう?(笑い)

貂々:宝塚が好きで、宝塚に引っ越してしまったんです。

早霧:こじらせてる(笑い)。

貂々:いえいえいえ、こじらせてはいないんですが、でも、宝塚に力を注いでおります。ちぎさんが雪組のトップスターになってからも、チケットがとても取りにくかったのですけど、全部見ています。もちろん『るろうに剣心』も。

早霧:すごい!

貂々:宝塚時代に評判だった『るろうに剣心』に今回同じように主演するわけですが、お稽古をしていて宝塚のときと違いますか?

早霧:基本的にせりふや曲とか歌は変わらないんですけど、振り付けが全部変わり、セットも宝塚の劇場とは違います。私だけが再演で、今回は男性の共演者もいますし、それがなんとも不思議というか(笑い)。戸惑いというよりも、同じ作品で同じせりふを言っているのに、見る風景というか、目の前にいる人たちが違うというのが新鮮で、新感覚です。

――『るろうに剣心』は『少年ジャンプ』に連載された和月伸宏の漫画『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』をミュージカル化、2016年に宝塚で初演。早霧さんは主人公の緋村剣心を演じた。この10月、松岡充、上白石萌歌らとの共演で東京(新橋演舞場・10月11日~11月17日)、大阪公演(大阪松竹座・11月15~24日)の幕を開ける。

貂々:共演者に男性が多い中で、ご自分も男役を演じるっていうのは、どういう感じですか?

早霧:宝塚時代、私は男役が大好きだったんですけど、その宝塚にも男役にも悔いなく、未練なくきれいに卒業できているんだと、今回改めて実感しました。ああ、私、何とすがすがしく退団できたんだろうと(笑い)。だから、今は、男役をやっているというよりも、人が人を演じているっていう感覚だけですね。

 男役時代には、男役の仲間と対峙するときなど、いい意味で、負けちゃいけないといったライバル意識があったと思うんです。でも、今は自分だけが違う性を演じているので、負けられないという気持ちがちょっとかわせているのかなと。

貂々:宝塚時代よりも気持ちが楽なんですね!

早霧:ええ。でも、立ち回りだけは改めて、うわあ、体への負担がすごい、と実感しています。女性なのに、男性とともに男性のような立ち回りを求められているという点では無理が来ている。精神面はとても楽ですけど、その分、体への負担はものすごく感じています(笑い)。

関連キーワード

関連記事

トピックス

行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
SNSで「卒業」と離婚報告した、「第13回ベストマザー賞2021」政治部門を受賞した国際政治学者の三浦瑠麗さん(時事通信フォト)
三浦瑠麗氏、離婚発表なのに「卒業」「友人に」を強調し「三浦姓」を選択したとわざわざ知らせた狙い
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン