ライフ

糖尿病内科医 血液検査は「あえて満腹時に受ける」

鶴田加奈子先生(糖尿病内科医)が受けている検診

 芸能人が病気になったというニュースを耳にすれば、「自分は大丈夫だろうか」と気になるもの。専業主婦など定期的な健康診断の機会がない場合はもちろん、「自治体や職場の健診だけでは不充分かもしれない」と不安になってしまう人も多いはずだ。

 ネット検索をしてみると、「レディースドック」「婦人検診」などの名前がつけられ、ピンク色を多用したきれいなホームページが次々画面に映し出される。さまざまな名前で女性向けを謳った検診・人間ドックのメニューが出てくるのだが、一体どれを選んだらいいのか迷ってしまうばかり。

 聞こえのいい宣伝ばかりなのだが、不安があるからといってすぐに飛びつくのはよくないようだ。産婦人科医の高橋怜奈先生が言う。

「病院からすると、健康診断は健康保険証が使えない自費扱いなので、医療機関が料金を自由に決められる、いわば“青天井”の状態。ある意味では、患者さんの不安につけこんで、検診を“お金儲けの道具”としている機関があるといっても過言ではありません。すすめられるがままに検診を受けてしまうと、その種類は膨大になり、費用もかさんでしまいます」

 そこで気になるのは、どんな検診を、どのくらいの頻度で受ければいいのかということ。もちろん、それには明確な「正解」がないだろうということもわかる。

 そこで気になるのが、医療のプロである名医たちはどのように検診を利用しているのかという疑問だ。彼女たちは、自身の体をどのようにケアしているのか。

◆血液検査はあえて満腹でも受ける

 勤め先などで行われる一般的な健康診断の項目の中でも、特に重要なものがあると内科医の松本賛良先生が話す。

「私も、“勤務医”という、ある意味会社員の立場であるため、会社の定期健康診断で身長、体重、血圧、血液検査、尿検査、そして胸部X線などの基本事項の健診を受けています。それとは別に、乳がん検診などを自主的に受けています」

 これらの項目は、健康状態を調べ、病気の危険因子を早く見つける目的の「法定健診」に含まれる内容だ。

「法定健診」にある内容の健診の必要性は、ほぼすべての先生が同意し、実際に受けている。

 糖尿病内科医の鶴田加奈子先生は、特に血液検査を重視するという。

「一般的には、血液検査は年1回でいいものです。ただ、私は両親が糖尿病患者ということもあり、そのリスクが高い自覚があるので、年に2度受けています」

関連キーワード

関連記事

トピックス

【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
日本初となる薬局で買える大正製薬の内臓脂肪減少薬「アライ」
日本上陸の内臓脂肪減少薬「アライ」 脂肪分解酵素の働きを抑制、摂取した脂肪の約25%が体内に吸収されず、代わりに体内の脂肪を消費
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
専修大サッカー部を辞任していた源平監督(アフロスポーツ)
《「障害者かと思った」と暴言か》専修大サッカー部監督がパワハラ・経理不正疑惑で辞任していた 大学は「警察に相談している」と回答
NEWSポストセブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
日本製鉄によるUSスチールの買収計画
【日本製鉄のUSスチール買収問題】バイデンもトランプも否定的だが「選挙中の発言に一喜一憂すべきではない」元経産官僚が読み解く
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン