今は、ドラマに出ている役者が番宣ということでバラエティー番組に出ることもありますよね。そういうときに出演者に芸人がいるだけで、笑いにもっていきやすかったりする。もちろん、それを最初から期待して起用するわけじゃないでしょうけれど、そうした効果も生んでいます。演技力を求めるなら、俳優さんをキャスティングすればいいのですから、プラスアルファを期待しているはずです。
■コンビでも、ひとりのタレントである。
アンジャッシュというコンビではありますが、渡部さんはMC、児嶋さんは俳優業が主体という活動をしていってもいいと思います。いまどき、コンビがピンで活躍するからといって、解散するとか“仲が悪い”という時代ではありません。それぞれ、別の個性を持ったひとりのタレントなんです。それぞれが強みを発揮すればいいわけです。
児嶋さんには、このまま俳優業も続けてもらいたいですね。普通なら、俳優は年齢が上がると渋いキャラクターの役が増えてきます。でも、ちょっと抜けてるかわいらしいところ、何を考えているのかわからない不気味なところを併せ持っているのが児嶋さんの役者としての魅力。今後、俳優として唯一無二の存在に成長していきそうで、楽しみです。